思い出のにんじんドレッシング
母から教えてもらったお気に入りのドレッシングのレシピ。それは、にんじんのドレッシングです。
私も結婚して以来、頻繁に作っているドレッシングとなっています。
このドレッシングには亡くなった友との思い出もあって、彼女が学生時代に我が家へ遊びに来てご飯を一緒に食べた時、この母のドレッシングをすごく気にってくれて、お皿に残った分までスプーンですくっていた程でした。
彼女と病院で最後に会った時には、治療の為に食事が摂れなく点滴だけだったので、考えるのは食べ物の事ばかりだと言っていました。早く元気になってまた美味しい物を色々食べたいと言っていました。
それでも、治療が辛いとかガンが憎いだとか、ネガティブな事は一切口にしなかった友。本当に強かったです。
1度だけメールで、「病気になって初めて当たり前に生きていられる事って、実はすごい事なんだってわかった。食べたい物を普通に食べられて、普通に呼吸して生きていられるって本当は、当たり前ではないんだよね。」という内容の事を書いていました。
このドレッシングを作る度に、私は彼女の事を思い出すでしょう。
美味しい物を食べられる幸せ、普通に生きていられる幸せに感謝していただきました。
当たり前の事だけど、意識などしないでいた事実を教えてくれた友にも感謝です。