食べられる百人一首かるた
先日、滋賀の近江神宮では、恒例の競技かるたの大会がありましたね。
百人一首、小学校5、6年生の冬休みの宿題で全て暗唱しなくてはいけなくて、必死で覚えたものです。
私が使っていた百人一首かるた、相当年季入っています。
日本人には馴染みのある百人一首だと思いますが、我が家のバイリンガルキッズにとっては、未知の世界です。
息子は中学になり、古典の授業も始まりましたが、ただでさえ国語の授業に苦戦しているのに、古典や漢文なんてお手上げ状態。
そんな子供たちに少しでも百人一首に興味を持ってもらいたいなと思っていましたが、子供たちが好きなのは百人一首の札を使って遊ぶ「坊主めくり」です。
今回、日本に帰国してからお知り合いになった方から教えて頂いた、食べられる百人一首のかるた。
叶 匠寿庵の「あもかるた」です。
我が家の子供たちは、とにかく食べる事が大好きです。これなら絶対に喜ぶと思い購入。
一箱に、5組の百人一首の札がプリントされた最中の皮が入っています。
私の知り合いの方もそうだったみたいですが、私の箱にも姫が居らず‼︎
坊主1枚に、残り全て殿方でしたよ〜。
しかも、同じ札(皇太后宮大夫俊成)が2枚も(笑)。
これに「あも」という、真ん中が羽二重餅で、周りに粒あんの羊羹のようなお菓子を挟んで頂きました。
私は、薄くスライスして頂きました。
ちなみに、私の札は、後鳥羽院でした。
人もをし 人もうらめし あぢきなく
世を思ふゑに 物思う身は
こちらの札は、皇太后宮大夫俊成と前大僧正行尊。
洋菓子派の私にも美味しいと感じるお味でした。
子供たちは、お菓子には感激していまし、現代語訳にしてあげると、少し理解できたようでした。
更に英語訳があればもっとわかりやすいかなと思って調べてみたら、なんと、百人一首を英語訳にされたアイルランド出身の詩人で日本文学研究者の方がいるとわかりました。
日本の美しさを感じる事のできる百人一首の歌。
今回の日本長期滞在を通して日本の四季を見て、感じて、少しでも和歌に詠まれたような美しい日本の姿を想像できるようになって欲しいなと思いました。
私もほとんどの歌を忘れてしまっているので、また子供たちと一緒にお勉強ですね…。