パレオダイエットとお米
パレオダイエットでは、基本的に穀物の摂取はしませんが、穀物の中でも白米に限っては、メリットもデメリットもある中間食材らしいです。パレオダイエットは、糖質制限とは異なるので、1日1パウンド(約453g )までの炭水化物摂取が可能です。そのほとんどは、野菜から、そして、少量の果物からなら摂れますが、グレーゾン的に白米、じゃがいも食べ方次第ではパレオダイエットでも大丈夫そうです。
炭水化物を食べた時の唾液中のデンプン消化酵素の遺伝子を暗号化した物をAMY1コピーというそうです。この遺伝子コピーを多く持っている程、αアミラーゼ、デンプンを加水分解する酵素が多く生産されるという意味だそうで、日本人は他の民族より長い間お米を摂取してきているので、嬉しい事に日本人の約70%は他の民族に比べてこのAMY1のコピーを6倍は持っていると、私が今読んでいる医師によって書かれたパレオダイエットの本の中にありました。
“Paleo Principles” by Sarah Ballantyne
つまり、長い間お米を主食としてきた日本人は、お米を食べた時に出される消化酵素が多いので、お米から炭水化物を摂取しても量さえ気をつければ大丈夫そうです。パレオダイエットを始めてからも、お米を諦めなくていいなんて嬉しくなりました。更に嬉しいのは、玄米より白米を選んだ方が実はいいのだそう。私は、ずっと玄米の方が体にいいと信じ、パレオダイエット前は、玄米を食べていました。しかも、心の中では白米もたまには食べたいのになぁと思いながら。
玄米の方が白米より確かに栄養は多いらしいのですが、玄米には、フィチン酸というミネラルを排出してしまう物質と、アブシジン酸という体内酵素の働きの邪魔をする成分が含まれているそうです。それでも、玄米が好きという方は、発芽させて毒を出してから炊くとまだいいらしいので、必ず17時間以上浸水させてから炊くのがポイントです。
パレオダイエッタードクターの見解なので、白米は中間食材と知り少し安心しました。ちなみに、冷めたお米にはレジスタントスターチが含まれるので、おにぎりにして冷めたお米の方がレジスタントスターチが腸で食物繊維のように働いてくれるそうです。
日本では糖質制限ダイエットが流行っているみたいですが、日本人にはやっぱり白いご飯ですね!でも、あくまでも、炭水化物はお野菜をメインに摂るのがパレオダイエットですので、どうしても食べたくなったらお米も少しだけ取り入れてみようと思いました。